希死念慮学(7)

希死念慮学(7)

人生は、一度で十分だ。

 

希望や夢も、人生で一度見られれば幸福だ。

全部全部二度は多すぎる。

そして過去に誓った人の笑顔の記憶があれば、

誰より幸せな人生だったと一瞬笑顔にもなれる。

 

だけどさ、

毎秒死ぬのには、

もう飽きちゃったんだよ。

 

平凡な言い方しか出来ないけど、

つかれちゃったんだ。

 

だからさ、

人生も、希望も、夢も、愛も、

どれもこれも二度は多すぎるよ。

 

そう思って生きているとね、

最後の黒い灯火に微かな絶望がみえてくるんだよ。

必ず最後には絶望しか残らない。

希望を抱けば絶望しか残らないんだよ。

お釣りなんかない。

 

その絶望がね、

気がついたら段々大きくなってて、

自分の全てを覆った瞬間、

その絶望の灯火すら消える

無言の音がすることだけ理解できて、

だけど何も聞こえないんです。

 

暗い灯すらなくなって。

そしてこれ以上は

言葉であらわせない世界が

ただあるだけ。

 

これが、私の一年前からの

 

取るに足らない希死念慮。